隙間との仁義なき戦い

匠の仕事  

下手な大工は、隙よるんです。

壁と柱の間や、柱と梁がピシッと引っ付かない。FPの家と違っても、大工はいつも隙間と戦っています。それは古今東西変わりない、日本の大工のこだわりなのかもしれません。隙間なく家を組み立てていく、それは何もFPの家だけに求められることではありません。

逆にFPの家は、柱の寸法が決まっていて、そこにピシッと入るように厚いパネルが出来上がってくるので、洋風デザインが好まれる昨今、私たちにとってはそう意識することのない、当たり前の仕事です。

私ら、自分のこと匠や、思てますねん。

FPの家の気密について

FPの家

池田邦の力が発揮されるのは、無垢材で建てたい、とか、化粧の柱をつかった和風に憧れている、というご注文をいただいた時です。FPの和風の家を手がける時は、厚いパネルのお陰で複雑な技術が必要です。棟梁は大工に「気ぃつけてやれぇ。」て、本当にうるさい。手を動かすのが大工やのに、みんな手をとめて2、3時間話すときもあるぐらいです。

下地を打つ前に、つけ鴨居を入れて、その上になげし、面をとった廻り縁を2段に入れる。天井板をはって竿縁の天井に仕上げる。

ほんま、和風には神経つかいます。

日本建築の家

大切なこと  

そうやって仕上がった家に、今度は様々な設備が入ります。電線を這わせたり、配管を通したり。穴を開けたら、そこから空気が必ず漏れます。だからFPの家にはスプレーウレタンを充填するのですが、スプレーウレタンを知らない業者もあると聞いて驚きます。1回使ったら、使い切らないと駄目になるスプレーなんですけれど。池田邦の大工や業者は教育が出来ているから、いちいち言わなくても、自分たちで次々とやっていく。

すごい大切なことですねん。

大工がきちっと仕事した後に、設備業者さんがきちっと仕事をして、初めて家の完成です。 だから目の肥えたこだわりのお施主さんからもクレームがつかない。仕事は、その蓄積だと思っています。

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池田邦工務店の大工

 

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