池邦日和

文楽へのお誘い

2009/08/08(土) 未分類
古典芸能の上方落語や、文楽をよく見に行きます。
この夏休みの時期になると、国立文楽劇場では、子ども向けの特別公演があり、しかもお得な観劇料で見られます。
浄瑠璃(語り)は現代語ではないので、子どもには退屈かと思われますが、解説のイヤホンガイドを貸してもらえるので、あらすじ、義太夫、人形、衣装、道具、文楽独特の約束事など、舞台の進行に合わせた解説がされているので、より深く内容がわかる便利なアイテムです。
また、舞台の上部には、義太夫の語りがそのまま字幕で出ますので、とてもわかりやすくなっています。
ひとつ目の演目は弁慶が牛若丸の家来になると誓う話で、「鬼一法(きいちほう)眼(げん)三略巻(さんりゃくのまき)」の中の一場面「五条橋」です。15分くらいの短いお話です。登場する人形は二体だけですが、太夫と、三味線は多人数で、重厚な音色が楽しめる劇です。牛若丸と、弁慶の戦いの動きは激しいなかにも華麗さがあり、美しかったです。

二つ目は「南総里見八犬伝」の作者滝沢馬琴が作曲した、化け物の国の話です。
「化(ばけ)競(くらべ)丑(うし)満鐘(みつのかね)」の中の「箱根先化(はこねのさきばけ)住居(すまい)の(の)段(だん)」というタイトルのお話しです。あまりなじみのない言葉なので、なんのこっちゃ!って感じでしょうか。
狸と雪女の夫婦が、主君の娘ろくろ姫を助けるおはなしです。
文楽の人形は人だけではなく、今回のような、狸や河童などの人形もあります。

上の写真の人形はろくろ首の姫です。劇中この姫の首が舞台の端から端までどんどんどんどん伸びる様は圧巻です。衣装もとても美しい。

文楽人形が素敵やな、と思うのは、1体に3人もの使い手がかかり、とても精巧で、からくり仕掛けで表情を変え、時に人間以上の喜怒哀楽を表現します。

最初は語りや三味線が子守唄のように聞こえ、眠たくなるかもしれませんが、世界的に有名な芸能の本場が大阪にあるというのはとても幸運なことだと思いますので、興味を持たれた方は、一度足を運んでみてください。

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