池邦日和

源氏物語

2009/11/03(火) 未分類
先日の新聞記事に、「源氏物語」に関する事が掲載されていました。
「源氏物語」は光源氏を主人公とする、紫式部の長編小説ですが、自筆の原稿は見つかっておらず、写本によって読み継がれています。
今回、標準本と大きく異なる内容が2ヶ所あることが研究で明らかになったそうです。
そのひとつ、「花(はな)宴巻(えんのまき)」の解釈の違いに興味を持ちました。
標準本では、20歳の光源氏が思いを寄せる朧月夜に車ごしに歌を詠みかけると、歌が返ってきて、声を確認できた喜びと、政敵の娘のためにどうすることも出来ない心情が表現されていると解釈されてきました。
ですが今回の写本では、男の呼びかけにすぐさま反応して女が直接返事をするのは品性に欠ける、幻滅したと感じていた。という意味にとれる一文が見つかったとのことです。

すごい!ぜんぜん違う!物語の中では「艶やかで奔放な気性の女君」が良しとされて描かれていると思っていたのですが、源氏が「テンション下がった~」と思う方がやっぱり自然な解釈かなと、思います。

写本は「大沢本」というもので、11月29日まで宇治市源氏物語ミュージアムにて展示されています。

高校の古典の教科書で学習してから、「源氏物語」の奥深さに引き込まれた一人ですが、
別の楽しみ方として、登場人物を色々な人に当てはめ、頭の中で想像して遊ぶのが好きです
(変ですか?引かないでくださいね!)役者さんだけではなく、様々な分野の方に幅を広げ配役を決めます。
※これは戦国武将編でもおもしろいですよ。

秋の夜長に、ぜひ、「源氏物語」の世界をのぞいてみてください。
皆さまはいずれの女人、殿方に心ひかれるでしょうか?

  
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